Trip to BordGames!

旅と酒とボードゲームについて綴るブログ

映画:ヴェノムを見ての感想

11月2日からマーベル映画「ヴェノム」が封切りされました。

私は金曜日は仕事だったので、当日観覧は出来ませんでしたが、翌日に見に行きました。

 

以下感想となります。

マーベル映画は一通り見ていますが、アメコミには手を出していないにわかという前提でご覧ください。

 

個人的な感想としては「異星人とは分かり合えるように見えて折り合えない話」という印象でした。

 

作中に登場する「ヴェノム」は彗星に生息していた宇宙人です。

地球での生命活動においては他の生命体に寄生する必要がありますが、

人間は適合できる対象にしか寄生できないという欠点があります。

 

おそらく数十人単位で適合実験が行われていますが、作中で適合したのは主人公のエディ・ブロック及び元婚約者のみという適合率の低さを誇っています。

 

話としては、映画の半ばで寄生されたエディがヴェノムの齎す力と災厄に苦しみながら進んでいき、利害の一致から共闘していく話です。

 

アクションシーンは爽快ですし、体のどこからでも生えてくる触手を用いた戦闘シーンはワクワクが止まりませんでした!

 

ただ、話の本筋部分を考えた場合、エディは最終シーンで悪人だけ食べるようにヴェノムに告げますが、この部分は厳密にはエディが狂ってきていることを示しています。

 

当初はエディは悪を嫌うジャーナリストであり、自身(ヴェノム)が人殺しを行った際にも吐く等の拒絶反応を示しています。

しかし、徐々にヴェノムの能力に快楽を抱き始め、少しずつヴェノムの能力を使うことに対する躊躇いがなくなってきているのです。

個人的には人間の持つ倫理観との葛藤という部分(アメリカン・スナイパー等戦争映画で良くえがかれるテーマではありますが…)についてもう少しクローズアップして欲しかった、というところがすこしもやっとしました。

 

マーベル映画にはトニー・スタークやデッドプールといった倫理観がぶっ飛んだメンバーが一部にいるので、エディもその類だと考えれば理解はできるのですが、彼のバックグラウンドを考えると違和感を覚えた、というところです。

 

続編でそういった部分が描かれるかもしれないので、期待しています。